京都市文化芸術総合相談窓口 (KACCO)の企画による、「アート・カウンセラーズ・ミーティング」にゲスト参加させていただきます。
2020年7月、コロナ禍における支援として京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)が開設され、以降、さまざまな地域で官民問わず、文化芸術関係者を対象とした「相談窓口」が開設されています。表現者にとって、このような相談窓口はどのように機能するのでしょうか。また、徐々にコロナ以前の状況へと回復していく中、その機能は存続していくのでしょうか。コロナ禍における支援というあり方や目的をどのように更新させていくのでしょうか。
今回は各地の相談窓口の相談員等をゲストにお招きし、それぞれの実践をシェアし、ともに課題やこれからについて考えます。さらに「相談」機能を有する窓口・団体のネットワーク形成や連携の可能性を探る機会とします。
主催:京都市文化芸術総合相談窓口 (KACCO)
参加団体
大阪市アーティストサポート窓口[なにそうだん](運営:アクティオ・Be Creative 共同事業体)
東京芸術文化サポートセンター「アートノト」(東京都・公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)
ひと息しごと
京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)(運営:公益財団法人京都市芸術文化協会)
ゲスト(登壇者)
古谷 晃一郎([なにそうだん]相談員 / NPO法人Be Creative理事)
大塚千枝(アーツカウンシル東京活動支援部相談・サポート課長)
内山幸子(ひと息しごと/アートマネージャー)
山本麻友美(KACCO前統括ディレクター)
ゲスト(登壇者)プロフィール
古谷 晃一郎
[大阪市アーティストサポート窓口[なにそうだん]相談員/NPO法人Be Creative理事/フリーランスアートコーディネーター]
大阪府出身、生駒市在住・大阪芸術大学舞台芸術学科卒業
大阪府立プラネット・ステーション事業コーディネーター、財団法人大阪21世紀協会チーフプロデューサーを経てフリーランスのアートコーディネーターに。2015〜2020年、大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で社会課題解決やデザインシンキングを学ぶ社会人大学の企画運営を行いつつ、地域と協働してのアートプロジェクト、アートワークショップや国内外の能楽公演のコーディネーターとして活動。趣味は日本一美味しい焼鳥の皮を探求すること。
内山幸子
[ひと息しごと/アートマネージャー]
秋吉台国際芸術村(2006–10)を経て渡墨。メキシコ市を拠点にコミュニティ・ベースド・アートの調査を行う(2011–12)。帰国後、関西を拠点にフリーランスでアートマネジメント活動を開始。コロナ禍における文化芸術活動支援として設置された京都市文化芸術相談窓口(KACCO)(2020-22)、大阪市アーティストサポート窓口[なにそうだん](2022-)で相談員を務める。現在、個人事業としての相談所「ひと息しごと」を開設準備中。その他、近年の活動に京都精華大学アートマネジメント人材育成事業「芸術実践と人権—マイノリティ、公平性、合意について」(2018–21)、「あなたの隣を歩く人がいる」(2021-23)プロジェクトコーディネーター等。「2024年からゆったり暮らす」と占いで予言されたので、13年来連れ添う猫とともに心待ちにしている。ヤギも飼いたい。
大塚千枝
[アーツカウンシル東京活動支援部相談・サポート課長/社会福祉士]
鳥取県出身。東京大学大学院総合文化研究科(文化人類学)修了後、国際機関、米国の大学機関等での勤務を経て、2004 年度文化庁新進芸術家在外研修制度によりニューヨーク・ジャパンソサエティ舞台公演部でアートマネジメントを学ぶ。帰国後は、大学、アートNPO、文化団体などが運営する劇場や国内外で多様な舞台芸術事業に制作者として関わり、芸術文化を通じた地域振興、国際交流、教育活動等にも携わる。2017年より厚生労働省にて障害者芸術文化活動支援専門官・障害者文化芸術計画推進官を務め、2022年に日本財団DIVERSITY IN THE ARTS勤務をへて、2023年4月より現職。ソーシャルワークとしての芸術文化がライフテーマ。最近のキーワードは生老病死、抜苦与楽、その人らしさ。猫四姉妹とひっそり暮らす互助会員。
山本麻友美
[京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO) 前ディレクター/京都芸術センター副館長/京都市文化政策コーディネーター]
2000年の開館当初から、京都芸術センターにて国際共同プロジェクトや展覧会等、若手芸術家の育成、支援を目的とした多様な事業に携わる。京都芸術センターチーフプログラムディレクター(2016-21)、京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)初代ディレクターを経て現職。2019年から研究会「新しい文化政策プロジェクト」プロジェクトメンバー。2022年から自主的な活動としてKYOTO INTERCHANGEを開始。芸術が持つ底知れぬ力を恐れつつ、そこに魅了されて、人生をささげてしまったアートマネージャー。いいものが作れるなら何でもする精神で、周りの人を振り回すことも多々。芸術や文化を生み出す人々を心から尊敬しているが、ちょっと厄介とも思っている。